セキュリティソフトについて
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セキュリティソフトとは?
広い世代にスマートフォンが普及した今、インターネットを利用することで、家族や友人・知人との連絡や、ニュースや天気情報のWEB閲覧や動画の視聴など、積極的にインターネットを利用しています。
それに比例して、インターネットを利用した犯罪は増加傾向で、被害額は数百億円とも言われています。そんな脅威から自身を守る手段の一つとして”セキュリティーソフト”があります。
数年前まで”セキュリティーソフト”の主な役割として有名なものは、パソコンに対してのウイルス除去等でした。
しかし、現代はショートメールやEメールから、公式サイトに似せた”偽物のサイト”に誘導され、個人情報流出や金銭被害が増えたことにより、スマートフォンに対してもセキュリティや詐欺対策をおこなう方が増えています。
主なセキュリティーソフトは?
まず、皆様が聞いたことがあるセキュリティーソフトは下記の3つほどではないでしょうか?
- ウイルスバスター
- ノートン
- マカフィー
それぞれを簡単に解説します。
◎ウイルスバスター
ウイルスバスターは家電量販店などで一番目にする知名度の高いセキュリティソフトではないでしょうか?ウイルスバスターは、日本に本社を置くトレンドマイクロ株式会社が提供するセキュリティソフトです。
ウイルスバスターの特徴は”日本の脅威に強い”ことです。
セキュリティ会社には脅威情報を蓄積するデータベースがあります。国ごとにネット詐欺やウイルスの特徴は様々なので、自国で流行っている攻撃に対応する必要があります。
日本では、宅配業者やインターネット通販業者を名乗る詐欺メールが多く、ユーザを騙す手口が見られます。トレンドマイクロは各国の攻撃手法を分析し、本社の東京に専門組織を設けて日本向けの脅威情報を迅速にデータベースに反映し、ユーザを守ることを強みとしています。
◎ノートン
Norton(ノートン)は、米国Norton Lifelock社(旧シマンテック)の提供する世界150カ国8000万人が利用するセキュリティソフトの代表格です。
Nortonの特徴は、”業界トップのセキュリティ対策”ができる点です。ウィルスやスパイウェアからPCやスマホ、タブレットを守り、フリーWi-Fi利用時にも個人情報の流出を防ぎます。ウィルス検知率はほぼ100%と謳っています。
通常、セキュリティソフトをインストールすると端末の動作が遅くなる傾向にありますが、ノートンは13年連続で第三者機関のテストで快適さNo.1を受賞しており、デバイスの速度に影響を与えずスムーズに動作します。さらに、iOSやAndroid向けにアプリ診断機能や紛失対策なども提供し、デバイスに合わせたセキュリティ対策を自動で選択してくれます。
◎マカフィー
マカフィーは、McAfee, LLC.が提供するコンピュータセキュリティ関連のソフトウェアとハードウェアを製作・販売する会社で、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララに本社があります。
McAfee, LLC.はセキュリティ対策のトップ企業で、世界120カ国で1億5000万人が使用しています。アメリカ合衆国のニューヨークを拠点として発行されているビジネス雑誌「Fortune」によるグローバル企業の総収入ランキングである「Fortune100」にランクインする企業の83%がマカフィーを導入しています。
日本でも多くのPCやモバイル端末にマカフィーのソフトが搭載されており、企業向けのクラウド型ウイルス対策では国内シェア1位です。その技術は、AV-TESTやPCMAG.COMなどの評価機関から高く評価されています。
マカフィーの強みは、パソコンメーカーや携帯端末会社、通信事業者など、”数多くのパートナーと長年にわたって協力して研究開発を続けてきた蓄積があること”です。
セキュリティソフトの主な機能
- ウイルス対策
- ネット詐欺対策
- プライバシー保護
- 保護者による使用制限
- ファイアウォール強化
- パソコン・スマホ最適化
- 盗難・紛失対策
分からない用語もあると思うので、上記の機能を簡単に説明します。
◎ウイルス対策
コンピュータやスマートフォンなどのデバイスを悪意のあるソフトウェア(ウイルス)から守ることです。ウイルスは、データを盗んだり、壊したり、デバイスを動作不良にさせることがあります。
ウイルス対策とは、これらのウイルスを見つけて削除するためのプログラムです。
主な機能として...
- ウイルスの検出:デバイスをスキャンして、ウイルスやその他の悪意のあるソフトウェアを見つけます。
- リアルタイム保護:ファイルを開いたり、ウェブサイトにアクセスしたりするたびに、ウイルスがないかチェックします。
- ウイルスの除去:見つけたウイルスを安全に削除します。
- 定期的な更新:新しいウイルスに対応するために、ソフトウェアは定期的にアップデートされます。
◎ネット詐欺対策
ネット詐欺とは、インターネットを使って人を騙し、お金や個人情報を盗む犯罪です。これに対する対策を知っておくことで、被害を防ぐことができます。主なネット詐欺の種類と対策は以下の通りです:
⚪︎フィッシング詐欺:本物の企業や銀行を装った偽のメールやウェブサイトを使って、個人情報(パスワードやクレジットカード情報)を盗む手口です。
→対策:メールやメッセージで個人情報を求めるリンクをクリックしない。正規のサイトに直接アクセスして確認する。
⚪︎スミッシング:偽のSMS(ショートメッセージ)を送って個人情報を盗む手口です。
→対策:怪しいリンクが含まれるSMSは無視し、信頼できる発信元か確認する。
⚪︎偽通販サイト:実在しない商品を販売する偽の通販サイトです。
→対策:評判を調べ、信頼できるサイトか確認する。支払い方法が安全かどうか確認する。
⚪︎偽のサポート詐欺:偽のサポートサービスが電話やポップアップメッセージで連絡を取り、個人情報や金銭を騙し取る手口です。
→対策:突然のサポート連絡には応じず、公式のサポートページから連絡する。
基本的な対策としては...
- パスワード管理:強力でユニークなパスワードを使用し、定期的に変更する。
- ソフトウェアの更新:ウイルス対策ソフトやデバイスのソフトウェアを常に最新に保つ。
- 二段階認証:可能な限り二段階認証を設定して、アカウントのセキュリティを強化する。
- 慎重になる:不審なリンクや添付ファイルを開かず、個人情報を簡単に提供しない。
これらの対策を実践することで、ネット詐欺の被害を”ある程度”は防ぐことができます。
◎プライバシー保護機能
プライバシー保護機能とは、個人情報やデータを守るために、セキュリティソフトが提供する機能です。これにより、インターネットを利用する際の個人情報の漏えいや不正アクセスを防ぐことができます。
主なプライバシー保護機能としては...
⚪︎パスワード管理:複雑で安全なパスワードを生成・管理するツールです。
→例:パスワードを自動的に保存して、ウェブサイトにログインする際に自動入力してくれます。
⚪︎ウェブカメラとマイクの保護:不正なアクセスからウェブカメラやマイクを守ります。
→例:ウェブカメラやマイクを使おうとするアプリがあると、許可を求める通知が表示されます。
⚪︎トラッキング防止:ウェブサイトがあなたの行動を追跡するのを防ぎます。
→例:広告やウェブサイトが、あなたの閲覧履歴を追跡して広告を表示するのを防ぎます。
⚪︎VPN(仮想プライベートネットワーク):インターネット接続を暗号化し、プライバシーを保護します。
→例:公共のWi-Fiを使うときでも、通信が暗号化されているので個人情報が守られます。
⚪︎データシュレッダー:削除したファイルを完全に消去する機能です。
→例:重要な書類や写真を完全に消去し、復元されないようにします。
⚪︎個人情報のモニタリング:インターネット上で個人情報が漏れていないかをチェックします。
→例:メールアドレスやクレジットカード情報が不正に使われていないかを監視し、異常があれば通知します。
基本的な利用方法は...
- セキュリティソフトをインストール:まず、デバイスにセキュリティソフトをインストールします。
- プライバシー設定を開く:ソフトの設定画面から、プライバシー保護のメニューに進みます。
- 各機能を有効化:必要なプライバシー保護機能(パスワード管理、VPN、トラッキング防止など)を有効にします。
- カスタマイズ:各機能を自分のニーズに合わせて設定します。
これらのプライバシー保護機能を使うことで、インターネット利用時に個人情報やデータが安全に守られます。
◎保護者による使用制限
保護者による利用制限とは、子どもがインターネットやデバイスを安全に使えるように、親が設定できる制限機能です。これにより、不適切なコンテンツや有害なサイトへのアクセスを防ぐことができます。
セキュリティソフトによる保護者の利用制限の主な機能としては...
⚪︎ウェブフィルタリング:特定のウェブサイトやカテゴリー(暴力、成人向けコンテンツなど)へのアクセスをブロックします。
→例:子どもが不適切なサイトを見ようとすると、そのサイトが自動的にブロックされます。
⚪︎利用時間の制限:デバイスの使用時間を設定し、特定の時間帯だけ使えるようにします。
→例:平日は夜8時以降、週末は夜9時以降にデバイスの使用を制限できます。
⚪︎アプリの制限:特定のアプリの使用を許可したり、禁止したりできます。
→例:SNSアプリやゲームアプリの使用を制限し、教育アプリのみ使えるように設定できます。
⚪︎レポート機能:子どもがどのウェブサイトを訪れたか、どのアプリを使ったかなどの履歴を確認できます。
→例:親は子どものインターネット使用状況を定期的に確認し、必要に応じて設定を調整できます。
基本的な使い方としては...
- セキュリティソフトをインストール:まず、保護者用のセキュリティソフトを子どものデバイスにインストールします。
- 設定画面にアクセス:ソフトの設定画面から、利用制限のメニューに進みます。
- 制限内容を設定:ウェブフィルタリングや利用時間の制限、アプリの制限を設定します。
- パスワード保護:子どもが設定を変更できないように、パスワードで保護します。
これらの機能を活用することで、子どもが安全にインターネットやデバイスを使えるように見守ることができます。
◎ファイアウォール強化
ファイヤーウォールとは、インターネットとあなたのデバイスの間にある防護壁のようなものです。これにより、不正なアクセスやハッカーからの攻撃を防ぎます。セキュリティソフトのファイヤーウォール強化機能は、ファイヤーウォールをさらに強力にして、デバイスをより安全に保ちます。
ファイヤーウォール強化の主な機能は...
⚪︎不正アクセスのブロック:外部からの不正なアクセスやハッカーの攻撃を防ぎます。
→例:不審なIPアドレスからのアクセスを自動的にブロックします。
⚪︎アプリケーションの管理:どのアプリがインターネットにアクセスできるかを制御します。
→例:信頼できるアプリのみがインターネットに接続できるように設定できます。
⚪︎侵入検知システム(IDS):デバイスに対する攻撃や不正な活動を検知します。
→例:異常なネットワーク活動を検出し、警告を発します。
⚪︎二重保護:インターネットからの脅威と内部ネットワークからの脅威の両方を防ぎます。
→例:デバイス内のウイルスが外部に接続しようとするのを防ぎます。
基本的な利用方法は...
- セキュリティソフトをインストール:デバイスにセキュリティソフトをインストールします。
- ファイヤーウォール設定を開く:ソフトの設定画面から、ファイヤーウォールのメニューに進みます。
- ファイヤーウォールを有効にする:ファイヤーウォール機能をオンにします。
- ルールの設定:どのアプリやサービスがインターネットにアクセスできるかを設定します。
- 定期的なチェック:ファイヤーウォールのログや警告を定期的に確認し、必要に応じて設定を調整します。
利用する上で心掛けることは...
- 常に有効に:ファイヤーウォールは常にオンにしておきましょう。
- アップデート:セキュリティソフトを最新の状態に保ち、最新の脅威にも対応できるようにします。
これらの設定を行うことで、ファイヤーウォールを強化し、デバイスを不正なアクセスや攻撃からより効果的に守ることができます。
◎パソコン・スマホ最適化
パソコンやスマホの最適化とは、パソコンやスマホの動作を速くし、スムーズにするための機能です。セキュリティソフトには、デバイスのパフォーマンスを向上させるための最適化機能が含まれています。
最適化の主な機能は...
⚪︎不要ファイルの削除:デバイスにたまった一時ファイルやキャッシュを削除します。
→例:ブラウザのキャッシュや古いログファイルを削除し、デバイスのストレージを確保します。
⚪︎起動時間の短縮:パソコンの起動時に自動で起動するプログラムを管理します。
→例:不要なスタートアッププログラムを無効にして、パソコンの起動時間を短くします。
⚪︎メモリの最適化:使用中のメモリを整理して、デバイスの動作をスムーズにします。
→例:バックグラウンドで動作する不要なアプリを閉じて、メモリを解放します。
⚪︎アプリ管理:不要なアプリやプログラムをアンインストールします。
→例:使わないアプリを見つけて削除し、デバイスの容量を増やします。
⚪︎ディスククリーンアップ:ハードディスクの不要なデータを整理し、空き容量を増やします。
→例:重複ファイルや古いバックアップファイルを削除します。
基本的な利用方法は...
- セキュリティソフトをインストール:デバイスにセキュリティソフトをインストールします。
- 最適化ツールを開く:ソフトのメニューから「最適化」や「パフォーマンス」セクションを選択します。
- スキャン:デバイスをスキャンして、不要なファイルやプログラムを検出します。
- 最適化を実行:スキャン結果に基づいて、不要なファイルやプログラムを削除し、最適化を実行します。
利用する上で心掛けることは...
- 定期的な実行:最適化を定期的に行い、デバイスのパフォーマンスを維持します。
- バックアップ:重要なデータは最適化前にバックアップを取っておくと安心です。
これらの最適化機能を使うことで、パソコンやスマホの動作が速くなり、快適に使えるようになります。
◎盗難・紛失対策
盗難・紛失対策とは、スマホやパソコンが盗まれたり、なくしたりしたときにデータを守り、デバイスを見つけやすくするための機能です。セキュリティソフトには、このような事態に備えるための便利な機能が含まれています。
盗難・紛失対策の主な機能は...
⚪︎リモートロック:デバイスを遠隔操作でロックし、第三者が使用できないようにします。
→例:スマホをなくした場合、別のデバイスからスマホをロックして他人が使えないようにします。
⚪︎リモートワイプ:デバイス内のデータを遠隔操作で削除します。
→例:スマホが盗まれた場合、個人情報や重要なデータを消去して、悪用されないようにします。
⚪︎位置追跡:デバイスの現在地をGPSで追跡します。
→例:スマホをどこに置いたか忘れたとき、地図上で現在の位置を確認できます。
⚪︎アラーム機能:遠隔操作でデバイスに大きな音を鳴らして、近くにあるかどうかを確認します。
→例:スマホが家の中で見つからないときに、アラームを鳴らして場所を特定します。
⚪︎カメラ機能:デバイスのカメラを遠隔操作で起動し、周囲の写真を撮影します。
→例:盗まれたスマホの前面カメラで、犯人の顔写真を撮ることができます。
使い方:
- セキュリティソフトをインストール:スマホやパソコンにセキュリティソフトをインストールします。
- 盗難・紛失対策を設定:ソフトの設定画面から、盗難・紛失対策のメニューに進みます。
- 必要な機能を有効にする:リモートロック、リモートワイプ、位置追跡などの機能を有効にします。
- アカウントにログイン:別のデバイスやウェブブラウザから、セキュリティソフトのアカウントにログインして遠隔操作を行います。
ポイント:
- 事前設定:デバイスを紛失する前に、盗難・紛失対策機能を設定しておきましょう。
- 定期的な確認:設定が正しく行われているか、定期的に確認します。
これらの機能を使うことで、スマホやパソコンが盗まれたり、なくしたりしても、データを守り、デバイスを見つけやすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?セキュリティソフトに関して簡単にまとめました。
個人的な意見を申し上げると、必要かどうかはパソコンやスマートフォンの利用状況によると思います。家電量販店や携帯ショップで利用状況を聞かずにセキュリティソフトを”恐怖を煽って”販売するスタンスは私は好きではありません。
セキュリティーソフトが必要かどうかは、”インターネットの利用頻度”と”ITリテラシーの高さ”で判断されると良いと思います。
そもそも、スマートフォンで電話やメールの利用がメインの方にセキュリティソフトは基本的には必要ありません。なぜならば、ウイルスの感染や詐欺にあう危険性が格段に低いからです。
また、ITリテラシーの高い方は、詐欺サイトの判別や対処ができるのでセキュリティソフトがなくてもある程度は対処が可能です。
逆に、顧客情報や金融関連の情報を取り扱う方はリスクを考えて導入を検討すべきです。自分自身が本当に必要かどうかが分からない方は遠慮なく、下記の連絡先までお問い合わせください。

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